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ビルベリーの効果とは?ブルーベリーとの違いや選び方も解説

ビルベリーはブルーベリーに近縁の植物で、濃い紫色の実を付ける特徴があります。デンマーク語の「bollebar=濃いベリー」が名前の由来であり、北欧やアジアが原産地域です。主に北欧ではビルベリーの果実を、ジャムやジュース、シロップ漬けなどの形で、食料品や薬として利用してきました。ビルベリーには多くのアントシアニンが含まれており、眼精疲労などに効果があると言われているため、ビルベリーを原料として使ったサプリメントも販売されています。

この記事では、ビルベリーとブルーベリーの違いやビルベリーの効果、ビルベリーサプリメントの選び方について解説します。

 

1.ビルベリーとは?

ビルベリーとは、ブルーベリーの一種で濃い紫色の果実が付く植物です。

果実の濃い紫色は、ビルベリーに含まれる天然色素であるアントシアニンの影響です。見た目がブルーベリーによく似ていることから、日本では「北欧産野生種ブルーベリー」と紹介されることもあります。

ビルベリーという名前は、デンマーク語の「bollebar=濃いベリー」に由来しています。落葉性の低木で、北ヨーロッパやアジアなどが原産です。ビルベリーにはアントシアニンが豊富に含まれており、欧州では医薬品に用いることもあります。

 

1-1.ビルベリーとブルーベリーの違い

ビルベリーとブルーベリーは見た目がよく似ているものの、植物の分類や特徴には違いがあります。ビルベリーに興味がある方は、それぞれの違いについて理解を深めておきましょう。

ビルベリーとブルーベリーの違いは、下記の通りです。

ビルベリー ブルーベリー
植物の分類 ツツジ科スノキ属ミルティルス節 ツツジ科スノキ属シアノコカス節
木の高さ 20~60cm 1.5~3m
果実の大きさ 7mm程度 15mm程度
果実の味 強い酸味 甘味・ほのかな酸味
アントシアニン含有量 (100gあたり) 100~200mg程度 450mg程度

ブルーベリーは生でも美味しく食べられるのに対して、ビルベリーは酸味が強く生食には不向きです。ビルベリーは、ジャムやジュースなどの加工食品に使用したり、抽出エキスを健康食品や美容ケア商品の原材料として用いたりします。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンの含有量も、ビルベリーとブルーベリーの大きな違いです。ビルベリー果実は中身まで濃い紫色で、ブルーベリーの2~4.5倍のアントシアニンが含まれていることが特徴です。

 

2.ビルベリーの効果

ビルベリーには、人間の健康によい影響を与えるさまざまな効果があると言われています。2023年8月の時点では、多くの症状にビルベリーを用いるだけの裏付けとなるエビデンスはありません。ただし、ビルベリーに含まれるアントシアニンは、健康に有益であるという報告がなされています。

また、いくつかの研究では、眼精疲労の改善や抗酸化作用などビルベリーが持つ効果の可能性が示唆されていることも事実です。

出典:厚生労働省「厚生労働省eJIM|ビルベリー|ハーブ|医療関係者の方へ|「統合医療」情報発信サイト」

一般的に効果的とされている内容を詳しく紹介します。

 

2-1.眼精疲労の改善

ビルベリーの効果の1つとして挙げられるのが、眼精疲労の改善です。

眼精疲労は、ロドプシンと呼ばれる物質が目の酷使により過剰に分解されて不足することが原因で起こります。ロドプシンはアントシアニンと再合成する特徴があり、眼精疲労の改善や目の健康に効果が期待できると言われています。

眼精疲労は目の疲れだけでなく頭痛や肩こりなどの症状も伴うため、適度に休息したり眼精疲労の改善に役立つ栄養素をしっかり摂取したりすることが大切です。

 

2-2.抗酸化作用

ビルベリーに含まれるアントシアニンは、イソフラボンやセサミノールなどと同じくポリフェノールの1種であり、抗酸化力に優れた成分です。

微量の活性酸素は身体に有益となる一方で、活性酸素が大量に生成されると老化や免疫機能の低下などの原因となります。アントシアニンには、活性酸素を取り除いて酸化の発生を抑制する働きがあると言われています。

活性酸素が増える原因は、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどです。活性酸素を抑えて健康維持を目指すためにも、バランスの取れた食事と運動の習慣化を意識しましょう。

 

2-3.糖尿病性網膜症の予防

糖尿病性網膜症とは、糖尿病の合併症の1つで網膜が障害を受けて視力が低下する病気です。血管の詰まりや出血などの症状が起こり、失明に至るケースもあります。しかし、初期であれば早期の治療で症状の進行を遅らせることが可能です。

ビルベリーに含まれるアントシアニンは、毛細血管の保護や強化につながるなどの効果が期待できる成分です。血糖値の上昇を抑える働きもあるとされているため、糖尿病性網膜症の予防にも効果が期待できるでしょう。

欧州では、糖尿病の医薬品や眼科用の医薬品にもビルベリーが用いられています。

 

2-4.炎症抑制効果

ビルベリーには、炎症抑制効果が期待できるアントシアニンが豊富に含まれています。

体内に細菌やウイルスなどが入ると、人間の身体は異物を排除しようとして免疫が反応します。炎症による反応は、体温上昇や痛み、腫れやくしゃみなどさまざまです。

アントシアニンは、炎症の発生につながる酵素の働きを妨げたり、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを減少させたりする働きが期待できる成分です。食生活の見直しや炎症抑制効果がある食品の摂取により、さまざまな炎症を抑える効果が期待できるでしょう。

 

3.ビルベリーサプリメントの選び方

ビルベリーはサプリメントで販売されていることが多いため、ビルベリーを摂取したい方はサプリメント商品を探してみましょう。

ビルベリーのサプリメントは、このような方におすすめです。

  • 体によい成分を摂取したい
  • 疲れ目が気になる
  • 花粉症予防をしたい
  • できるだけ手軽にビルベリーを摂取したい

強い酸味が特徴のビルベリーでも、味やニオイが気になりにくいサプリメントであれば無理なく摂取できます。

ビルベリーサプリメントを選ぶときのポイントを3つ解説します。

 

3-1.サプリメントの形状で選ぶ

ビルベリーサプリメントの主な形状の種類と特徴は、下記の通りです。

カプセルタイプ
  • 胃腸で溶けるように作られている
  • 体内への吸収スピードが速い
タブレットタイプ
  • 小粒で成分が凝縮されている
  • 飲みやすくて喉に引っかかりにくい

サプリメントの形状によって飲みやすさやメリットが異なるため、自分の好みに合わせて選ぶことがポイントです。また、サプリメントは効果が表れるまでに時間がかかります。無理なく続けられるように、身体への負担やストレスが少ない形状かどうかチェックしてみましょう。

購入したサプリメントの形状が苦手であるからと言って砕いたり割ったりすると、本来の効果が損なわれる可能性があります。サプリメントの形は変えずに服用しましょう。

 

3-2.+αの成分で選ぶ

多くのサプリメントには、メイン成分のほかにも身体にプラスに作用する成分が配合されています。健康に役立つ成分がプラスされているサプリメントを選ぶことで、より効果を高められる可能性があります。

ビルベリーサプリメントに含まれる配合成分の具体例は、次の3つです。

  • ルテイン
  • ビタミンB群
  • ヒアルロン酸

ルテインは、目のトラブル予防やドライアイの予防に効果が期待できる成分です。ビタミンB群は、代謝のサポートや身体の疲れの軽減に役立ちます。ヒアルロン酸は、目の弾力の維持やドライアイの予防に効果が期待できるでしょう。

 

3-3.金額で選ぶ

ビルベリーサプリメントの価格は商品によってさまざまです。ただし、サプリメントは「価格=品質」ではないため、高いからと言って効果が表れやすいとは限りません。「続けやすい金額かどうか」「内容量に見合った金額かどうか」に注目して商品を選びましょう。

大容量タイプは価格が安く設定されていることがあります。いくら安くても口に合わなかったり飲みにくかったりすれば大量に残ってしまう可能性もあるため、少量タイプから試してみるのもおすすめです。

また、相場より高すぎる商品は詐欺のリスクもあります。成分や配合量が同程度のほかの商品と比較して、極端に高すぎない商品を選びましょう。

 

まとめ

ビルベリーとはブルーベリーと同じツツジ科スノキ属に分類される植物です。ビルベリーの実は栄養豊富で、ブルーベリーの2~4.5倍のアントシアニンを含んでいます。眼精疲労の改善・抗酸化作用・炎症抑制などのさまざまな健康によい効果があるとされており、北欧では眼科用の医薬品にも利用されています。

疲れ目が気になる方、体に良い成分を摂取したい方、花粉症を予防したい方には、ビルベリーサプリメントがおすすめです。サプリメントを選ぶ際には、金額のほかにも、形状が飲みやすいか、メイン成分以外にも+αで健康に役立つ成分が加えられているかといった点も確認しましょう。

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