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認知特性とは?タイプの特徴と特性を生かした勉強法・注意点を解説!

勉強をしようとCD付の参考書を買ったものの、いくらリスニングしてもなかなか内容が覚えられないという経験がある方もいるのではないでしょうか。知ったことや学んだことなどを記憶し理解する方法は人によって異なるため、この場合はリスニングは得意とする学習法ではない恐れがあります。得意をする情報処理能力を認知特性と言い、効率よく学ぶには認知特性の理解が大事です。

当記事では、認知特性の意味と3つの優位性、また認知特性を生かした勉強法について解説します。効率よく勉強したいというかたは、ぜひお役立てください。

 

1. 認知特性とは?

認知特性とは、人が目・耳・鼻などの感覚器から得たあらゆる情報を記憶し、頭の中で整理・理解する際の能力の違いを指す言葉です。人は視覚・言語・聴覚などのさまざまな方法で情報を取り入れ、自分なりに解釈して処理します。

得意とする情報処理方法には個人差があり、得意分野の偏りが大きくなると認知特性として表面化します。人によって認知特性が異なるため、同じ情報でも理解した内容や反応が違うケースが珍しくありません。例えば、漢字を覚える際にイラストがあったほうが理解しやすい方と、書き取りを行ったほうが覚えやすい方がいるといった具合です。認知特性は、効率的な学習スタイルを知る上で重要な指標となります。

 

2. 認知特性の3つの優位性

認知特性は、大きく「視覚優位」「言語優位」「聴覚優位」の3つの優位性で分類され、それぞれさらに2つずつのタイプに分けられます。認知特性の働きは人によって得手不得手があり、認知特性がバランスよく得意な方もいれば、どれか1つが突出して得意な方もいるなどさまざまです。

ここでは、認知特性の3つの優位性をタイプ別に解説します。

 

2-1. 視覚優位

視覚優位は、視覚から得た情報をもっとも処理しやすい認知特性を指します。視覚優位の方は、目で見た情景を覚えることが得意です。視覚優位の特徴は、主に2つのタイプに分けられます。

  • ●写真(カメラアイ)タイプ
  • 写真タイプの方は、一度見たものを鮮明に記憶できる能力があります。例えば、見たことのある風景や顔をすぐに思い出せるのが特徴です。また、美術やファッションなど、ビジュアル面が重要な分野で才能を発揮する方が多い傾向にあります。
  • ●三次元映像タイプ
  • 三次元映像タイプの方は、立体的な映像を頭の中で再現することが得意です。例えば、建物の間取りや地図を見て、すぐに空間を把握できる能力があります。また、立体的なパズルやゲームが得意で、建築やデザインなどの分野で活躍する方が多いタイプです。

 

2-2. 言語優位

言語優位とは、言葉から得た情報をもっとも処理しやすい認知特性を指します。言語優位の方は、言葉を使って情報を整理し理解することが得意です。言語優位の特徴は、主に2つのタイプに分けられます。

  • ●言語映像(ファンタジー)タイプ
  • 言語映像タイプの方は、言葉を聞くと脳内でイメージに変換されます。例えば、物語を聞くと登場人物の容姿や動き、場面展開などが具体的に想像できるのが特徴です。創造の世界観を楽しめ、文学や映画などの分野で才能を発揮する可能性があります。
  • ●言語抽象タイプ
  • 言語抽象タイプの方は、言葉を使って抽象的な概念を理解し表現することが得意です。映像や複雑な考えを言語化・図式化して整理し、論理的に説明する能力に秀でています。哲学や論理学など、抽象的な思考が必要な分野で活躍する方が多いタイプです。

 

2-3. 聴覚優位

聴覚優位とは、聴覚から得た情報をもっとも処理しやすい認知特性を指します。聴覚優位の方は、音や声を聞いて情報を理解することが得意です。聴覚優位の特徴は、主に2つのタイプに分けられます。

  • ●聴覚言語(ラジオ)タイプ
  • 聴覚言語タイプの方は、耳で聞いた情報をそのまま記憶することが得意です。例えば、教科書や辞書を読んで理解するのは苦手でも、音読や読み聞かせをすると記憶が定着しやすくなります。言語学や落語家、通訳など、言語に関連する分野で活躍する方が多めです。
  • ●聴覚&音(サウンド)タイプ
  • 聴覚&音タイプの方は音楽やリズムに敏感で、メロディーや歌詞をすぐに覚えられます。いわゆる絶対音感を持っている方が多く、聴いた音をそのまま再現できることが特徴です。楽器の演奏や歌唱など、音楽の分野で才能を発揮する傾向にあります。

 

3. 認知特性を生かした勉強法

その方の優位な認知特性によって得意なことが異なるように、学習においても向き不向きが異なります。

視覚優位の方が英語のリスニングのように聴覚的な学習方法をしても、記憶や思考の優位性が異なるため結果が出にくいというケースは少なくありません。認知特性を上手に生かせるやり方を選択することで、効率よく学習を進められる可能性が高まるでしょう。

ここでは、3つの優位性とタイプごとに適したおすすめの勉強方法を紹介します。

 

3-1. 視覚優位の方の勉強法

視覚優位の方に有効な勉強法は、下記の通りです。

写真タイプ
  • イメージカードや図表を使って情報を視覚化する
  • マーカーなどで文字や重要なポイントを目立たせる
  • スケッチやイラストでアイデアや情報を表現する
三次元映像タイプ
  • 3Dモデルや実物を使って理解を深める
  • 動画やアニメーションで学習内容を視覚的に捉える
  • 周辺環境や連想できるエピソードなどを合わせて、空間的に覚える

視覚優位の方は、画像や映像、色彩といった視覚情報を活用すると記憶に定着させやすくなります。

 

3-2. 言語優位の方の勉強法

言語優位の方に有効な勉強法は、下記の通りです。

言語映像タイプ
  • 単語や概念に対応するイメージを思い浮かべる
  • ストーリーを作り、情報をつなげる
  • キーワードやフレーズを並べて視覚化する
言語抽象タイプ
  • ノートを分割し、要点と詳細を整理して記録する
  • 情報をまとめて文章で説明する練習を行う
  • クイズや問題を作成し、自分自身で答えを導き出す

言語優位の方は、言語を活用して学習内容を整理・理解すると記憶に定着させやすくなります。

 

3-3. 聴覚優位の方の勉強法

聴覚優位の方に有効な勉強法は、下記の通りです。

聴覚言語タイプ
  • 音声教材やオーディオブックを活用する
  • 話を聞くことで学ぶ情報をインプットする
  • 教材を聞きながら自分でも復唱する
  • 講義や授業を録音し、繰り返し聞く
聴覚&音タイプ
  • 覚えたい情報にメロディーをつけて歌う
  • 暗記物を繰り返し唱える際にリズムをつける
  • 替え歌にして覚える
  • 音楽をかけながら学習する

聴覚優位の方は、学習内容とリズムやメロディーを連動させると記憶に定着させやすくなります。

 

4. 認知特性における注意点

どのような認知特性があるか分かると、得意なことや苦手なことを把握でき、自己理解が深まります。適した学習法を取り入れることで成績が向上したり、向いている仕事が見つけられたりと、さまざまな部分で役立つ場面があるでしょう。

ただし、認知特性を理解する上では、2つの注意すべき点があります。

 

 

4-1. 認知特性は変わる

認知特性は、人が情報を処理する方法として生まれ持った特性のように感じられますが、環境や経験などの影響によって変化するケースがあります。例えば、動画の視聴頻度が増えたことで、言語優位から視覚、もしくは聴覚優位に傾く場合です。

短期間の劇的な変化はないものの、認知特性は一度定まったら二度と変化しないものではないことを覚えておきましょう。時折り傾向をチェックして認知特性の変化に気づくことで、より効果的な学習方法を選択し、学習の質を向上させられます。

 

4-2. 認知特性に優劣はない

認知特性は、人が情報を処理する際の方法を示すものであり、それぞれの特性に優劣はありません。どの特性もそれぞれ独自の強みがあり、異なる状況や学習方法に適しています。

認知特性だけでなく、学習意欲や性格も学習の成果に影響を与える要素です。複雑に絡み合う要素を理解し、適した学習環境や方法を整えると、効果的に学習できるようになります。認知特性は、得意・不得意といった評価基準ではなく、最適な学習方法を見つける手がかりとして捉えることが大切です。

 

まとめ

認知特性とは視覚・聴覚などの感覚器から得た情報を整理・記憶し、理解する能力の違いを指す言葉です。認知特性は視覚優位、言語優位、聴覚優位の3つに分かれ、さらに2つずつのタイプに分かれます。

視覚優位ではイラストや映像からの情報処理が得意で、言語優位では文字や文章からの情報処理が得意です。聴覚優位では音楽やラジオといった、聴覚を使った情報処理が得意です。それぞれの認知特性を生かした勉強法で勉強すると、効率よく学習を進められるでしょう。ただし、認知特性は環境や経験の影響で変化することがあります。

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